スタバ   客を教育する店 2001.7.1

スタバは客に向かって教育する店です。
教育、というか他の言葉が思いつかない。
もちろん新人社員に行う研修のように厳しいことではありません。「情報のご提供」という言い方が正しいだろうか。

なにを「提供」されるかというと、自宅で美味しいコーヒーを飲むことについて啓蒙している店です。「家庭で楽しむ最高のコーヒー」というパンフレットを堂々と置くくらい熱が入ってます。エスプレッソに牛乳を加えた甘いドリンクを提供する一方で、自社ブランドの珈琲豆を売り、自宅で使える器具を売り、「お家で美味しいコーヒーを飲みましょう」という事を主張している店です。しかしそんなことやってると店に客が来ないんじゃないか、というのはスタバにおいては邪推です。だってエスプレッソドリンクの方が売れてるもん。夏になるとフラペチーノ頼む人ばかりだよ。初めてスタバへ入る人へ「今日のおすすめコーヒーが一番のおすすめメニューだね」なんて言う人は多分いません。

そんなわけで自分もいろいろコーヒーを入れる器具を買ってます。コーヒープレス、豆計量スプーン、珈琲豆用ミル、店に常時20種類以上揃っている中から選ぶ自分の好みの豆、そして期間限定豆。

この期間限定豆というのが購買者の欲をくすぐるアイテムです。常時ラインナップされている豆とは別に、夏だけしか売らないアイスコーヒーに最適と銘打った豆。あるいはその年に大量確保できたから売る手に入りにくい豆。そして「クリスマスブレンド」等の季節の味わいを歌い上げた豆。
こういった豆の旬を追いかけていると、いつの間にか5種類くらいの珈琲豆が冷凍庫の中で眠っているという事態になるのです。その中には、一年中手に入る種類の豆も必ず混ざっています。そうです、期間限定豆は我が家の珈琲豆事情を無視してまで買ってしまうのです、あほか。

そういった行動に出る一因に「コーヒーパスポート」なる冊子があります。この冊子には、スターバックスで扱っている全種類の豆について説明してあります。豆を買う時一緒にレジへ出すと、スタンプをぺたんと押してくれます。スタンプが8コたまると、200グラム分の好きな豆と交換してくれるのです。
そしてパスポートには、珈琲豆のシンボルとなるシールを貼るスペースまであるのです。黒一色で豆の名前、産地を記した文章と、シンボルマークにあたる絵柄が印刷してあるのですが、豆を買うときに炭一色の絵柄部分にカラーのシールを貼ってくれるのです。家に帰って、「これは飲んだ、これはまだ飲んだことない、あぁこれは去年の冬に出た限定豆のシールだわ、美味しかったなぁ今年も売ってくれないかなぁ」などと呟くための冊子です。気分は夏休みの鉄道スタンプラリーです。シールが貼ってあるとほくそ笑んでしまう。あぁなんて単純なんだ、自分。

ちなみに今年は、夏用の豆が2種類出回ります。一種類は<上の写真>現在キャンペーン中のジンバブエ。もう一種類はオーシャンサイドブレンド。オーシャンサイドブレンドは、去年買って非常に美味しかったので絶対買います。でもジンバブエも美味しいので、今年の我が家のアイスコーヒー事情は大変贅沢です。ホットで美味しい豆も3種類買ってあるし。

そんなわけで我が家ではコーヒープレス<右の写真>が大活躍です。コーヒープレスとはコーヒーを入れるための器具です。挽いた豆とお湯をポット部に注ぎ、4分後に豆を底に押し沈めて液体だけをマグカップに注ぎ入れます。なかなか丈夫な作りで満足の一品です。

しかし2年以上愛用していた一品が、とうとう壊れかかってきました。
具体的に言うと、珈琲豆を押し下げる部分の締め付けがゆるくなり、ぎゅーっと押しても完全に豆を下に押し込むことが出来ない。これは不便だ。そのうち新しいコーヒープレスを買おうと思ってます。何人分のプレスにするか、頭の悩ませ所です。